【地盤について】

まだ11月なのに真冬並みの寒さとなっています。今年は秋がなかったような感じです。おかげで体調を崩していらっしゃる方も多いと思います。体調管理には気をつけたいですね。

さて今月は地盤についてのお話です。今年は2週続けて週末に台風の直撃があり各地で大きな被害が発生しました。中でも衝撃的だったのは奈良の近鉄生駒線沿いの住宅地で発生したがけ崩れです。線路の脇に積まれた高さ10メートル近くの間地ブロックが崩れ、その上に建っていた数軒の住宅の基礎の下の土が半分近く無くなってしまい、まる見えになってしまいました。建物を建てる際は地盤調査を行い、調査の結果に基づき適切な地盤の改良工事を実施します。住宅では主な方法として表層改良、柱状改良、鋼管杭があります。表層改良は軟弱な層が浅い場合に地面から1~2メートの深さの土にセメント系の固化材を混ぜて締め固めて頑丈な層を形成します。柱状改良は直径50センチ前後の大きなドリルで丈夫な地盤に届くまで穴を開け、同じくセメント系の固化材と水を混ぜミルク状にしたものと土と混ぜたもので柱を作り基礎を支えます。鋼管杭は軟弱な地盤が深い場合や廻りに土圧を掛けたくないときに直径10センチ以上の鋼管を丈夫な地盤に届くまで地面に穴を開けて埋め込む方法です。今回のがけ崩れでは住宅の基礎の下の地盤がなくなってしまったため鋼管杭がまる見えになってしまいました。見えてはいけないものが見えてしまったのです。でも、もしも鋼管杭が無かったら住宅ごと箱が転げ落ちるように線路の上に落下してしまっていたと思われます。考えるだけでもぞっとします(*_*; 被災された方々には心からお見舞い申し上げますとともに改めて地盤の大切さと大自然の驚異を感じさせられたしだいです。